包茎手術の痛みなどへのケア
包茎手術で患者さんにとって不安が大きいのは、痛い思いや術後の痛みではないでしょうか。包茎手術の時間はおおむね1時間程度、局所麻酔を行うので手術中の痛みへの心配はほとんどありません。局所麻酔で意識はあるので、仮に痛いと感じたときはその旨を医師に伝えれば麻酔を追加してくれます。麻酔の効果持続時間は薬により違いはありますが、長時間タイプでは5-6時間ほどは効果が持続します。麻酔が消えた後は、痛いときには処方された鎮痛剤でコントロール可能です。多くの場合は我慢できるほどの痛みですが、無理に我慢せず鎮痛剤を活用するのが賢明といえます。
包茎手術の結果、これまであった包皮がなくなっているので、排尿しても方向が一定しない場合があります。手術直後は手術部位は包帯で保護されていますが、尿が手術部位に直接付着すると刺激になって、痛い症状を感じることもあります。そのため術後抜糸するまでの間は、便座に腰かけて排尿することをお勧めします。
包茎手術後の過ごし方のポイント
包茎手術の後は術後2日目までは包帯で保護したままで過ごします。傷口が安定するまで二日間はシャワーの使用は控えてタオルで体をふくことをこころがけてください。3日目からはシャワーを浴びることができますが、頭や体を洗った後に包帯をゆっくり外します。刺激をくわえると痛みを自覚することがあるので、ぬるま湯で手術の糸周辺を30秒ほどかけて洗浄しましょう。洗い終わったらペニスをタオルで拭いて、新しい包帯を巻けば終了です。
4日目から7日目までは包帯をつけたまま、シャワーを浴びます。湯術後の傷は1週間ほどで安定化するので、この時期は特に丁寧に洗うのがポイントです。腫れや注射部位の変色もこの時期から目に見えて改善してきます。8日目以降は包帯を外して生活することが可能になり橋のタイミングとなります。セックスなどは術後14日ほど経過すれば問題ありませんが、それまでの期間は勃起するなどは痛い症状の原因になるので、気分をそらせることも大事です。
まとめ
包茎手術では局所麻酔を行うので、術中の痛みの心配はありません。ただし術後は麻酔が切れてくると痛みが出ることがあり、特に排尿時には手術部位に尿が飛散して付着すると痛い思いをすることになります。痛みに対しては鎮痛剤を活用したり、便座にすわって排尿時のコントロールをしっかり実践するように心がけましょう。包茎手術後3日目からはシャワーが可能ですが、包茎手術部位が安定する1週間までの間のケアは特に入念に行うのが速やかな回復のポイントです。